今回は、択一式問題の社会保険法関連の問題を見ていきましょう。
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識
労務管理その他の労働に関する一般常識の問題は、個人的には例年通り、あるいは例年より少し容易であるように感じました。問1と問2の統計や白書からの問題に関しても、労災は減少傾向であること、パートタイム労働者の賃金額は上昇傾向にないことを知っていればできる問題でした。また、3問は労働法からの問題で、多少難しくは感じましたが、組合せ問題の「ありがたさ」もあって(例えば、問3についていえば、必ずイは正しいから選択肢にイが入っているものはすべて消せるし、エも常識なので、絶対にエは誤っていることはわかるはず。そうすると、解答はDのアとエしかありえない)、正解数を稼げたのではないでしょうか。
社会保険に関する一般常識の問題は、問10の厚生労働白書からの問題は難しかったですが、それ以外の問題はそれほどでもないように思いました。
全部で5問~7問は正解しておきたいところです。
健康保険法
健康保険法の問題は、難しいものもありましたが、解答を導きやすいものが多く、6点以上の得点が可能だったのではないでしょうか。組合せ問題が3問もあったのが解答しやすかった原因のように思います。
厚生年金保険法
厚生年金保険法は長文の出題が多く、読むのが大変だったと思います。時間との戦いもあったこととは思いますが、その一方で、問題はそれほど難しくなく、7問程度は正解できたのではないでしょうか。
国民年金法
国民年金法もそれほど難しい問題はなく、7問は得点したいところです。
これはボクの試験ですが、全体的にみると、問題は容易になってはいるものの、ページ数の増加(61ページ)や個数問題の増加(7問)がありますので、合格点は昨年と同水準になるのではないかと思います。
また、救済はどの科目でもないものと考えます。