社会保険労務士試験、いやだなあ。
試験を受けなくても資格がもらえればいいのに……。
そんなことを考えている人はいませんか?
だけど、試験なしにもらえる資格になんの価値もないですし、
そもそも試験があるってことはありがたいことだってことを忘れています。
試験があることがありがたいとはどういう意味か。
考えてもみてください。
試験があるということは、その資格を名乗ることについて、明確な定義が存在しているということです。
例えば、社会保険労務士になりたいと考えたとします。
試験に向けた学習をして、合格して、登録すれば、晴れて、念願の「社会保険労務士」の資格を得ることができ、国のお墨付きで業務を行うことができます。
簡単明瞭です。
一方、ボクは社労士をやりながら作家もしているのですが、作家の定義って何でしょう。
もちろん「作家」には資格試験はありません。
ということは、「作家」を名乗っている人は、何を基準に「作家」と名乗っているのでしょうか? 興味のあるところです。
本を出したら作家じゃないのって方がいらっしゃいます。
果たしてそうでしょうか。1冊でも本を出せば作家でしょうか? 自費出版を1冊出版しただけでも作家を名乗れますか?
本は出していないけど、文芸誌に何度も掲載されている人はどうでしょう。
作家と名乗ることはできますか?
1回くらいじゃ作家じゃないんじゃない。そういう人がいらっしゃいます。だったら何作品掲載されたら作家を名乗っていいのでしょう。
そうだ、文学関連の協会に入っているかどうかじゃないの。
いえいえ、協会には原則推薦があれば入ることができます。
協会員だから作家を名乗れるというものではありません。
つまり、「作家」の定義は、人それぞれだということです。
そう考えると、資格の試験制度って素敵だと思うのですが、みなさんはどう思いますか?