ボクが大学受験をしたときは、「共通一次試験」というものがありました。ボクの父の時代の大学受験は「一期校、二期校」です。そして、今は「センター試験」という制度があるらしいですね。
でも、このセンター試験、4年後から新しい入試制度に変わるそうです。なんでも、今のセンター試験は「暗記すればできる問題ばかりで、本当の学力を測ることができない」というのが、その理由だそうです。国語と数学に記述試験が加わるそうで、「暗記による受験は悪」という風潮が、どこかにあるような気がします。
だけど、世の中の流れに反することを主張するつもりはありませんが、結局受験は「暗記」だと思います。特に社労士試験は、いまのところ、全問マークシートですから尚更です。それに次から次へと理解していく時間もありません。ガンガン頭に叩き込んでいくほかないと思います。
ですから、重要なのは効率的に暗記していくこと。
ボクの生徒さんに伝えることのひとつに、同じものはひとつとして覚えて、違う部分だけ分けて覚えればいいというものがあります。
例えば、「内払」って言葉は、労働者災害補償保険法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法にでてきます。このとき、まず「内払」の定義を覚えてしまい、どのような場合に内払が行われるのか、それぞれの科目ごとに頭に入れていけば効率的ですよね。
このとき内払の部分だけ抜き出して、科目ごとに横に並べてしまえば、一発で暗記できるかもしれません。
あるいは、健康保険法と厚生年金保険法の届出書類については、ほとんど同じです。したがって、両方を見比べながら覚えることが効率的です。例えば、「健康保険法の届出義務者には「船舶所有者」はないけど、厚生年金保険法の届出義務者には「船舶所有者」があるんだな」のように覚えていけば、暗記に係る時間を削ることが可能となります。
科目ごとに縦割りで学習するのではなく、科目を超えて、横に広げて覚えていくことで、暗記の効率化を図ることができます。
皆さんも、テキストを見ていて気付いたことがあれば、科目の枠を超えて、書き抜いてみてください。一気に知識の範囲が広がるかもしれません。