社会保険労務士試験の学習法についてお話ししたいと思います。
これはあくまでもボクの経験と、ボクの性格に基づくものです。参考程度に読んでいただければと思います。
社会保険労務士試験の初学の方と受験経験のある方では、学習方法が変わってきます。
まずは初学の方から。
まずは試験関連の法律の概要をつかむことが重要だと思います。
例えば、粘土で置物を作るとき、骨格がないと肉付けをすることができませんよね。ですから、最初にその骨格を作ります。
そのためにはどうするか。
まずはテキストを通しで読んでみる。
何度も何度も。
ここで重要なのは、覚える、覚えないではなく、何度も読むことです。何度も読むことで、例えば、労災保険法には業務上のけがをした時の給付があるとか、雇用保険法には育児に関する給付があるとか、そんなことが漠然と頭に入ります。これが骨格です。
初めから(社労士試験の場合は労働基準法から)覚えようとすると、「テキストの前半は覚えられたけど、後半は全く覚えていない」ということになりがちです。
骨格ができたら、今度は覚える作業に入ります。
ボクは「テキストの労働基準法の部分を覚える」→「問題集の労働基準法の部分を解く」、「テキストの労働安全衛生法の部分を覚える」→「問題集の労働安全衛生法の部分を解く」、「テキストの労災法の部分を覚える」→「問題集の労災法の部分を解く」、これを全科目、何度も何度も繰り返しました。
こうして記憶したことを定着させたわけです。
最後に整理です。
このやり方をしていると、頭の中で法律がぐちゃぐちゃに絡み合います。例えば、労災法の遺族補償年金の遺族と厚生年金法の遺族厚生年金の遺族がごちゃごちゃになります。
ここであきらめる人がいますがもったいない。頭の中がぐちゃぐちゃになっているということは、頭の中に知識が増えた証拠なのです。そして、このこんがらがった紐をほどく必要があります。そこでテキストを通しで読んで、問題集を通しで解く。
頭を整理するために、なんどもこれをやりました。
初学の方、早速骨格を作ることから始めてください。
骨格はなるべく早く作っておいたほうがいいです。