社労士試験は、大別すると2つあります。1つは、午前中に試験が行われる「択一式」で、もう1つは、午後に試験が行われる「選択式」です。
「択一式」には、次の3つのタイプがあって、7科目70点満点となっています。
①A~Eの選択肢の中から「正しいもの」又は「誤っているもの」を1つだけ選択する問題
②A~Eの選択肢の中から「正しいもの」または「誤っているもの」の組み合わせを選択する問題
③A~Eの選択肢の中の「正しいもの」または「誤っているもの」の個数を選択する問題
「選択式」は、A~Eの5つの空欄にあてはまる適当な答えを、①~⑳の選択肢から選択するタイプの問題で、8科目40点満点です。
社労士試験は、この択一式の合計点(70点満点)と、選択式の合計点(40点満点)から合否が判定されることとなります。
例年、択一式も選択式も7割の点(択一式:49点、選択式:28点)を取れば合格ラインと言われていますが、このとき、原則として、択一式は1科目でも4点未満の点数を取ればそれだけで不合格となり、選択式は1科目でも3点未満の点数を取ればそれだけで不合格となってしまいます。つまり、合計点だけでなく、各科目の点数も合否の判断材料になるということです。
ただし、受験生全体の正答率が低かった科目については、択一式であれば4点、選択式であれば3点を下回っても不合格とならない「救済」という措置が行われることがあります。しかし、どの科目に救済が行われるかは、合格発表の日までわかりませんから、救済なんか期待しないでもすむ点を取るに越したことはありません。
「救済待ち」なんて、ドキドキ過ぎます。
つまり、社労士試験に向けての学習で重要なことは、苦手科目を作らないことです。仮に苦手な科目があったとしても、半分程度は得点できる力をつけておくことが必要です。そのためには、テキストの隅から隅まで、しっかり覚えるしか道はありません。