前回、社労士試験の学習をしていると、いつの間にか頭の中がこんがらがって、ぐしゃぐしゃになっている。そして、それは、完全制覇が近い証であるということをお話ししました。今回は、これについて少し詰めてみましょう。
なぜ、頭の中がこんがらがることが、完全制覇の手前なのか?
考えてみてください。
引き出しの中。空っぽの引き出しの中は、ぐしゃぐしゃになりようがありません。だって、何も入っていないのですからぐしゃぐしゃになるはずがない。文房具があまり入っていない引き出しも同じです。ぐしゃぐしゃになりませんよね。
引き出しの中がぐしゃぐしゃになるのは、中にたくさんのモノが入っているからです。
社労士試験の学習をしているときの頭の中も同じです。
ある程度学習が進むと、どうして頭の中の整理ができなくなるのか。それは、机の引き出しと同じ現象が起きているからにほかなりません。
つまり、頭の中にたくさんの情報が入っているからこそ、整理がつかなくなっているのです。
「オレ、頭の中がぐしゃぐしゃになっちゃった」というのは、マイナスの兆候ではなくて、むしろプラスの兆候です。
ここまでくれば、あとは情報を整理するだけです。
情報の整理に有効なのは、横断学習。
横断学習とは、労働基準法とか労働者災害補償保険法とか、そんな科目を超えて、例えば「遺族」というワードをキーにして横向きに学習していくことです。
こうすることによって、あの法律の遺族の定義はこうだとか、この法律の遺族の定義はこうだとか、整理していきます。
もう一つ情報の整理に必要なことは、とにかく問題集をやりまくることです。
特に「択一式」の「〇×式」の問題は有効だと思います。
「あれれ、間違えたぞ。どうしてだ? あっ、健康保険法の問題をやっていたのに、労働者災害補償保険法の『遺族』と勘違いしちゃった!」
のように、たくさんミスをすることによって整理することができるわけです。
とにもかくにも、頭の中がぐしゃぐしゃになったら、もう一歩。
もうすぐ完全制覇です!