高校生の頃、ボクは問題集を買うことが大好きでした。
ここで重要なことがあります。ボクが好きだったのは、問題集を「買うこと」であって、「やること」ではなかったんですね。
高校生くらいになると授業内容が無茶苦茶難しくなって、中学生の頃のように簡単に理解できなくなります。このときのボクの脳の中身はこんな感じでした。
やばい、このままでは志望校に行くことができなくなってしまう。かといって、授業中は先生が何を言っているかよくわからない。おかげでどんどん催眠術を掛けられているような気分になってくる。眠い……。ううっ、よだれが垂れた。オレは何をしているんだ。こんなことをしている場合じゃない。しっかり授業を受けなくちゃ。あっ、もうだいぶ進んでしまった。どうしよう……。
「そうだ、問題集を買おう!」
こういう発想です。
そのせいで、ボクの机の上には、どれだけの問題集がたまったことか。問題集って、不思議な魔力があって、買えばなんとなくやった気分になってしまうんですね。
「よし、問題集を買ったから安心だ」
これじゃあ、ダメですよね。
社労士受験において、問題集は必須です。絶対にやる必要があります。ただし、たくさん問題集を買ってきて片っ端からやるっていう方法は、正直うなずけません。
「択一式」、「選択式」の問題集をそれぞれ、せいぜい2冊くらい。何度も何度も、同じ問題集を繰り返しやって、間違えた部分、覚えていなかった部分を、攻略していくことが重要だと思います。
このとき、問題を解いて自信がある場合は「A」、ちょっとあやふやな場合は「B」、まったくわからなかった場合は「C」のように印をつけておいて、それぞれ正解だったか、不正解だったかを検証していくといいと思います。例えば「A‐○」は完璧に理解しているということですね。「A‐×」はその原因を探る必要があります。「C‐○」は勘でできただけですから、しっかり振り返らなければなりません。
「アウトプット=インプット」です。ある程度テキストの読み込みを終えたら、果敢に問題集にチャレンジしてください。
できないことをできることにしていくことが、学習だと思います。