ボクが受験生だったころ、思っていたことがあります。
「社労士の資格を持ってる人って、テキストに書いてあることを全部覚えてるんだろうなあ。マジですごいなあ」
はっきり言います。全部なんか覚えていません。
この部分に関して、こういう法律があったとか、この部分の法律は変わったよなとか、これって確か……、くらいの記憶はありますが、事細かに、完ぺきに頭に入っているかというと、そんなことはありません。
多分、多分ですけど、これってボクだけではないと思います。
ボクがテキストに書かれている内容を最も記憶していた時期は、何を隠そう受験生だったときだと思います。間違っても、社労士になってからではありません!(威張ることじゃないか……)
もちろん薄れゆく記憶を新しいものにしようと努力し、法改正部分の知識を変更し、日々いろいろと読んで学習しています。だけど、50も過ぎると、情けないですが、なかなか追いつきません。
「社労士になったら、あのテキストの内容を全部覚えてなくちゃならないんだろう? 大変そうだなあ。オレには向かないかもなあ……」
そんなことを感じている方。安心してください。
みなさんに社労士試験の科目について教えるということは、ボクの頭の中にこびりついている知識の鮮度を上げる作業でもあるわけで、これをすることによって、ボクの知識レベルは一定以上に保たれている気がします。
みなさんも、とにかくテキストを読む。テキストを読んで頭に叩き込む。
最近、「暗記は悪」みたいな風潮がありますが、ボクは、社労士試験は暗記だと思います。まずは「テキストのここを見れば、こんなことが書いてある」
テキストの目的のページをすぐに見つけることができるようになったら、かなり暗記が進んでいる証拠です。