実際に社労士業務に携わっている人、または社労士試験を複数回受験している方はご存知だと思いますが、社会保険労務士の関連する労働社会保険諸法令は、とにかく法改正が多いです。
近年の大きな改正でいえば、厚生年金保険への一本化だったり、労働者派遣法だったり、小さな改正だったら、雇用保険法、育児介護休業法、確定拠出年金法と、きりがないほど上げることができます。
また、来年4月には「働き方改革」に付随して労働基準法の改正が待っています。
受験回数が増えてくると、昨年の法律が、まったく違うものになっている。法改正の部分が、大変気に係るところだと思います。
「あーっ! めんどくせーっ!」
そんな声が聞こえてくるようです。
「あの法改正を全部覚えてるんですよね。社労士って大変ですね」
受験生に言われたことがあります。
そりゃあ大変です。だけど、ボクたちの場合、お金をいただいているわけです。言い換えれば、受験生の場合はお金を払って法改正を覚えていくわけですが、社労士業務に就いているボクたちは、お金をいただいて法改正の部分を覚えさせてもらっているわけです。
だから、当然責任も伴いますし、クライアントに法改正のことを訊かれて、
「あははは、そうなんですか? 初耳です」
では、恥ずかしいことになります。
ボクの場合、特に社労士講座の授業を持っているおかげで、頭の中にある法律を、毎年刷新させていただいています。
これがなければ、結構「いつの間に変わったのーっ!」なんてことだってあるかもしれないのに、本当に感謝です。
受験性も、法改正があるおかげで、逆に「あ、ここが出るかも!」ってことになりますよね。ということで、法改正も悪いことばかりではないってことです。