ときどき訊かれます。
「わたしは経理畑で社労士に関する業務をしたことがありません。それでも、社労士の仕事ができるようになりますか？」
「ボクは営業一筋だったので事務をやったことがありません。それでも社労士になってやっていけますか？」
はっきり言います。
大丈夫です！
かくいうボクも、サラリーマン時代、経理、企画、広報、営業の仕事はしたことがあったのですが、社労士が関係する仕事と言われている、人事・総務の仕事はしたことがありません。だけど、とりあえず、社労士としてやっていけています。
ボクが大丈夫というのには、2つの理由があります。
1つは、研修制度が整っているので、書類の書き方等については教えてもらえるということです。社労士試験に合格しても、実務経験のない人は事務指定講習を受けなければ社労士として登録することはできません。この事務指定講習を皮切りに、社労士には多くの研修が用意されています。だから、大丈夫。
もう1つは、十人十色の言葉の通り、人それぞれの個性に合わせた仕事があるということです。経理などの細かい事務仕事が得意な方は、クライアントをどんどん開拓し、書類を作成して、役所に提出すればいいですし、人としゃべるのが得意な方は、講演会を行ったり、クライアントの相談に乗ったりして、信用を高めていけばいい。書くのが好きな人は、どんどん労務管理等の書籍・レポート等を書いてお金を稼げばいけばいい。
要するに、10人社労士がいたら、10人が違う個性を発揮して仕事をしているわけです。
だから、大丈夫。
過去に人事・総務の経験がないからと、社労士受験をためらっている方。
大丈夫です。安心して社労士受験に取り組んでください。むしろ中途半端に知識を持っているより、テキストに書かれていることをすっきり覚えられるかもしれません。
