社労士に合格したからといって、すぐに開業登録というわけにはいきません。

もちろん社労士に合格してすぐに開業できる人もいますが、

ボクの場合、経験がなかったので、事務指定講習というのを受ける必要がありました。

事務指定講習は半年くらいの通信教育と対面式の集合研修で成り立っています。

確か暑い盛りに集合研修が行われたのを覚えています。

 

また、社労士試験に合格して、事務指定講習を受けたからといって、なかなか開業する勇気はもてませんよね。

だって、初めからクライアントの予定がある人なんか、そんなにいないでしょうから。

 

ボクは開業してすぐに社労士事務所に勤務しました。

社労士がどんな仕事をするのか、まったくわからなかったからです。

給料は無茶苦茶安かった。40過ぎのおっさんが貰うような額じゃなかった。新卒の学生の初任給のほうが、よっぽどましな額だったのを覚えています。

(「いくらだったの」と訊かれても、情けなくて言えません……(笑))

 

そして、その後は資格の学校でテキスト作成等の仕事をしながら、なんとか開業を維持しました。

社労士事務所にいる間に、手続等は覚えたのですが、法律がすっかり頭から抜けてしまったんです。

だから、テキスト作成業務をしながら法律を再度頭にインプット。

 

なにが言いたいかというと、社労士事務所を開業したてのころは、飯を食うために、他の仕事(アルバイトなど)をする必要がありますよということです。

事務所を開業して、ばんばんお客さんができて、初めから飯が食える状態。

そんなうまい話はなかなか聞きませんし、ありません。

 

ボクも結構厳しかった。

社労士事務所の給料も安かったけど、ボクが開業した当時の収入もひどかった。聞いたら、きっとみなさん涙してくださることと思います。

 

ということで、社労士試験を受験される方は、そこら辺を覚悟しておいた方がいいかもしれません。