teacher

 

社労士を学習している人を応援する仕事をしていると、ときどき「社労士試験って、何時間くらい学習したら合格するんですか?」って、合格に必要な勉強時間について訊かれることがあります。
これって本当に回答しにくいです。
社労士のテキストやホームページなどを見ると、「合格には1,000時間以上必要だ」って書いてあるものがあります。しかし、ボクにしてみれば、これも「うーん……」って、唸ってしまう数字ですね。
だって、1,000時間学習しようが2,000時間学習しようが、落ちる人は落ちる。500時間しか勉強しなかったからって、合格する人は合格する。ボクはそう思います。
大事なのは、勉強時間ではなく、どのような方法で、どれだけ集中して、どれだけ濃い学習を行ったか。いわゆる学習濃度ではないでしょうか。
正直、あまり時間にとらわれ過ぎないほうがいいと思います。
1,000時間というと、1日8時間学習して125日。125日っていうと4カ月ですね。時間を自由に作れる人だったらいいかもしれませんが、一般的な社会人であれば、1日8時間を社労士試験の学習に当てるなんてこと、なかなかできませんよね。まあ、せいぜい1日3時間を学習の時間に当てたとして333日。休日は、通常よりも多く勉強時間に当てられるので250日。つまり8カ月以上、びっちり社労士試験対策漬けになるっていうことです。
要するに、社労士の本やホームページに「合格には1,000時間以上必要だ」って書いてあるのは、社労士試験は、それだけ難易度が高く、大変な試験だっていうことを伝えたいのだって捉えたほうがいいと思います。ときどき社労士試験は、何回か講習会に参加しただけで貰える資格だって、大きな勘違いしている方もいらっしゃるくらいですからね。
まずは必要な勉強時間など考えないで、空いている時間のすべてを使って、全力で、社労士試験合格に向けてがんばってください。