若い頃、思っていました。
健康保険料とか、厚生年金保険料とか、給料から勝手に控除されているけど、
医者にはまったく行かないし、老後だってあるかどうか不安だ。
できればそんな金など払いたくない、と。
しかし、60歳になって、なんとなく体が若い頃とは違うぞと思いはじめて、
あれれ、髪の毛に白いものが増えてきた、顔にシミやしわが増えてきた……、そんなことに気づきはじめたら、やたらと病院に行く回数が増えてしまいました。
昨年12月に帯状疱疹を患い、野球で右手薬指を骨折し、健康診断で白内障の疑いありと言われ(結局白内障ではないと言われましたが)、月に何回クリニックに通っているのだろう。そんな生活になってしまっています。
となると、健康保険制度があってよかったとつくづく思います。
ボクは個人の社会保険労務士事務所を20年やっていますが、厚生年金保険には制度上加入することができませんでした。つまり、65歳になってもらえるのはほとんど国民年金の老齢基礎年金のみ。ものすごく老後が不安です。
となると、厚生年金保険に加入していたらなあとつくづく思います。
いずれにせよ、若い頃に比べ、いま社会保険のありがたさがよくわかるようになっています。
社労士ってそういうことにかかわる仕事をしているんですね。
誰も知らないだろうけど、ボクたちが誰かを健康保険に加入させることによって病気治療の経済的な不安を軽減し、厚生年金保険に加入させることによって老後の経済不安を軽減させている。
特に感謝されることもないけど、意義あることをしてきたんだなあってつくづく思います。
これを下記ながら、いろいろと何度「つくづく思った」ことか。
年を取ってみないとわからないことって、いっぱいあると思います。
まあ、後悔先に立たずですが。