ボクは社労士の魅力を訊かれたとき、「社労士の業務って色々あるので、それぞれの個性・得意分野を生かすことができます」っていうことをまず挙げます。
実際、話すことが得意な方は「講演」の仕事があったり、「講師」の仕事があったり、そもそも営業だって話がうまいわけですから有利ですよね。細かい作業が得意な人は、給与計算をしたり、社労士本来の仕事(独占業務)である書類の作成・提出したりすることが向いています。
ボクの場合、何が一番得意かというと、「書くこと」です。書くと言っても、書類を書くことではなくて小説を書くこと。多分、社労士の世界で、何かトップになれるものはないかなって思いを巡らせると、「小説を書くこと」。これだけはトップなれるかもしれない。(あくまでも社労士の世界だけですよ。言っておきますが、社労士本来の業務でも底辺だし、作家の世界でも底辺です。ただし、底辺×底辺×嘉瀬÷2だったらトップになれるかもしれない……って、これじゃあ、だめだな。三角形の面積じゃないんだから……ぶつぶつぶつ)
まあ、社労士の世界で小説書いたってしょうがないだろう!
そう思われる方もいると思いますが、意外と文章力って生きてくる場面があるんですね。
例えば、ボクは特定社労士なんですが、「特定」ですから労使トラブルの間に入ることがあります。そして、個別労働紛争の代理人として「あっせんの申請書」を書くことがあります。多分、ボクにこの類の申請書類を書かせたら右に出るものはいないかもしれません。(左に出るものはいっぱいいますが……)
どのような経緯でトラブルになったのか?
相手はどのような主張をしているのか?
それに対してこちらはどのような抗弁をするのか?
第三者である紛争調整委員会の方に、なるべくこちらの言い分を説得できるように書く術を持っています。ある種、小説の起承転結と似ていますから、ボクの得意分野です。
大分前ですが、紛争調整員会の弁護士さんに、ボクの書いた「あっせん申請書」と「陳述書」を「的を射ていて、主張が非常にわかりやすい」と褒めてもらったことがあります。
ボクの特技であることが何気なく生かされた瞬間でした。
みなさんも十人十色。社労士になったら、どこで自分の個性と特技が生かされるかわかりませんよ!