10月29日の金曜日に、2021年度社会保険労務士試験の合格発表がありました。
例年合格発表は、11月の第1週なので、今年は早い発表です。受験生にしてみれば合格発表までの期間は、なかなか落ち着きません。さっさと発表してくれるのは、とてもありがたいことです。ボクも合格発表までの期間、びくびくしていたことを思い出します。
ということで、まずは採点基準を見てみましょう。
選択式 総得点24点以上かつ各科目3点以上(ただし、「労務管理その他の労働に関する一般常識」は1点以上、「国民年金法」は2点以上)
「労務管理その他労働に関する一般常識」は、かなりの難問でしたからね、1点でも取れればOKになったようです。この科目のせいで落ちたと思っていた方は多いでしょうから、「やった!」と、歓声を上げている人たちの姿が目に浮かびます。
多くの方が、想定外の合格になったのではないでしょうか。
択一式 総得点45点以上かつ各科目4点以上
択一式については、「救済」はありませんでした。例年通りの水準のように思います。択一式での波乱はなかったと言っていいでしょう。
次に、合格率は、7.9%。
最近は6%台が続いていたので、久々の上昇です。個人的には、これくらいの合格率が妥当だと思います。
そして、ボクがいつも気にしている受験率です。
受験申込者数:50,433人
受験者数:37,306人
受験率:74.0%
このデータを見る限り、やっぱり受験率は低いですね。
特に2021年度の試験から受験料が15,000円に値上がりしています。ということは、実に13,127人の方が、受験をあきらめたということ。お金に換算すると、約2億円もの額が無駄になったわけです。
せっかく試験の申込をしたのですから、ぜひ受験するレベルにまで行ってほしかった。
これがボクの率直な感想です。
ということで、合格された方々、おめでとうございます。
惜しくも不合格だった方々、来年こそは合格しましょう!