先日、年に1回の健康診断を受けてきました。
そのときボクの前にいた2人のサラリーマン風の人たちの話を聞いていて、なるほどと思ったことがありました。
健康診断の前に「問診票」を渡されて、自分に該当する部分にレ(チェック)を入れさせられました。
これから書くのは、そのふたりの会話です。
「問診票に『ストレスはありますか?』ってあっただろう?」
「うん、あったあった」
「あれだけどさあ、いまどきストレスなしで生きてるやつなんかいねえだろ。ストレスがないって断言できるのは、よほどの鈍感か、よほど脳天気なヤツだけだな」
「言えてる」
「オレなんか、いまここで健康診断を受けてること自体がストレスだし、さっさと会社に戻らねえと、仕事が溜まっちゃってしょうがねえ」
いやあ、的を射てますよね。
現代はストレス社会といっても過言じゃありません。いや、現代だけじゃないかもしれない。昭和、大正、江戸時代……。ものすごく遡って、弥生時代、縄文時代だって、
「ああ、米が不作で食いモノがなーい」とか、
「オレがどんくさくてイノシシを捕まえられねえから、母ちゃんが怒ってて家に帰りたくない」とか、人間が人間として存在している限り、社会はストレスにあふれていたかもしれません。
昨年からストレスチェックが導入されましたよね、
このストレスチェックの結果って、いったいどうなってるんだろう?
ストレスを持っていない人って、どのくらいいるんだろう?
ものすごく気になります。
そのうちに「ストレスがないって結果が出るのは恥ずかしい、鈍感とか脳天気だとか、そんなふうに思われたくないなあ」なんて社会になるかもしれませんが、それはそれでどうだろう?
ボクが子供の時代は、今に比べて理不尽でした。先輩も理不尽、先生も理不尽。野球チームの監督も、もちろん理不尽。殴る、蹴る、ケツバット当たり前の社会でした。だから、僕たちの世代は、多少のストレスには負けなくなっています。もちろん、これがよいことだとは、これっぽっちも思いませんが……。
ちなみに、ボクは健康診断の結果を見て、ストレスが溜まってしまいました。