コロナ禍の影響で今年の第1回の社労士講座はビデオ録画になりました。

いままでいろいろなところで、いろいろな講座(社労士講座以外も含めて)を、それこそ何百回もやってきましたが、ビデオ録画で教えるのははじめてです。

 

いやあ、人がいないところで話をするのは難しいですね。

まず、どこを見ていいかわからない。

対面式であれば、受講生の方々の顔を見ながら話をすればいい。

例えば、「あの人は理解しているな」とか、「あ、いまのはもう少し説明しておいた方がいいな」とか、その顔色をうかがいながら授業を進めることができます。

しかし、カメラの向こうの受講生がどのような様子か見えませんからね。

 

そう思ったとき、ビデオを見ている受講生の方も大変だろうなって思いました。

だって、講師に「そこもうちょっと説明して」とか、「いま早口で何を言っていたか聞き取れなかったよ」とか、顔を使ってそんなアピールもできません。

それよりなにより臨場感がないので、集中できるかどうかっていうのもありますね。

 

2年前の受講生で、4月から社労士試験の学習をはじめて、ビデオ録画を見ただけで合格された方がいましたが、いまさらながらすごいなって思います。

 

それに自分のビデオを見たのですが、むかし吉野家が「うまい、やすい、はやいの三拍子」ってコマーシャルをやっていましたが、ボクの場合は、「顔が悪い、声が悪い、スタイルが悪い」の三拍子。本当に自分に自信がなくなります。いや、もともと自信などないのだからいいのですが、大きなため息が出てしまいます。

 

ボクの顔がキムタクだったら……。

ボクの声が安住アナウンサーだったら……。

ボクのスタイルが速水もこみちだったら……。

 

みんなボクのビデオのとりこになってくれるのでしょうが。

 

顔が気持ち悪い。

声が聞き取りにくい。

画面から体がはみ出ている。

 

受講生からそんな苦情が来ないことを祈っています。