就業規則を作成するとき、当たり前ですが、労働基準法等の法律の知識が必要です。年次有給休暇だとか、法定労働時間だとか、法定休日だとか、そんな法律知識について尋ねられるのは、社労士として当然です。
しかし、時に一般常識を問われることもある。
まあ、一般常識と言えるかどうかはわからないのですが、例えば、就業規則に役職手当を規定するとします。そのときに、
「他の会社はどのくらいの額を支払っているんですかね?」
「世間相場はどのくらいでしょうか?」
なんて聞かれたりします。
これって割増賃金と違って、〇〇円以上支払わなければならないってものでもないし、絶対に支払わなければならないってものでもありません。
慶弔見舞金や、休職に関する規定なんかも同様です。
「他の会社は社員が結婚するとき、いくらくらいお祝い金をあげるのかな」
「社員が病気になったとき、どのくらい休職期間をあげればいいの?」
これもすべて会社の裁量です。
もちろん他の会社の就業規則も作成した経験があるので、「〇〇円くらいでしょうか」と答えるは答えるのですが、その会社が一般的とも限りません。
会社規模も違うし、業種も違うし、会社がある地域も違うし……。
こういうときインターネットって便利ですよね。
例えば、「役職手当 一般的相場」とか検索すると、一発で答えが出てくる。
もちろんこれを鵜呑みにすることはできませんが(厚生労働省のデータの例もありますからね)、参考になることは確かです。
むかしインターネットのなかった時代の社労士は、ものすごく大変だっただろうなって、つくづく思います。
ボクの場合、何かというとインターネットで検索。いまだから社労士をやっていられる気がします。