むかし放送していたコマーシャル で、
日本の算数は
3+4=□
4+5=□
のような問題の出し方をするけど、
イギリス(だったかな?)では
□+□=7
□+□=9
のような問題の出し方をするっていうのがありましたよね。
確かに後者の方が色々なことを考えられます。
発想力 が養われます。
今の社労士試験 を既述の例に当てはめると、明らかに前者ですよね。
各科目の内容をしっかり覚えているかどうかが鍵 です。
言い換えれば、発想する力 は必要ない。
記憶頼みであまり考えることはない。
科目で言うと、数学ではなく、社会です。
(まあ、日本の場合は数学も暗記の部分が大きいですが )
だけど、発想の転換。
考え方を逆にしてみると楽しくなります。
特定社労士試験が、こんな感じの問題なのですが、
例えば、次のように考えてみると俄然 楽しくなります。
A社は優秀な社員の国際化を図るべく、海外への留学制度があります。
海外の大学に2年ほど派遣して、英語や国際文化をマスターしてもらい、
日本に帰ってからこの経験をもとに、活躍してもらおうという制度なのですが、
帰国後、1年以内に会社を退職する者が後を絶ちません。
というわけで、就業規則に
「留学制度を利用した社員は、帰国後5年間は退職できない」
と規定しました。これについて自分の考えを述べなさい。
どうですか 考えるのが面白く なりますよね。
↓
(解答例)
A社のやり方は、「労働者の意思に反して労働を強制してはならない」
旨を規定した労働基準法第5条に抵触すると考えられる。
では、次はどうでしょう。
A社は優秀な社員の国際化を図るべく、海外への留学制度があります。
海外の大学に2年ほど派遣して、英語や国際文化をマスターしてもらい、
日本に帰ってからこの経験をもとに、活躍してもらおうという制度なのですが、
帰国後、1年以内に会社を退職する者が後を絶ちません。
というわけで、就業規則に
「留学制度を利用した社員は、帰国後5年以内に退職する場合は、
留学に要した費用を全額返済しなければならない」
と規定しました。これについて自分の考えを述べなさい。
さあ、何が問題か考えてみてください。
どうですか 楽しんでいただけましたか
あえて、(解答例)は、来週に。
嘉瀬 陽介